デジタルサイネージのデザイン事例を紹介!コンテンツの作り方を種類別に解説

こんにちは!デザポケ営業部のSayakaです。
今やいたるところで見かけるようになったデジタルサイネージ。
多くの情報の中から人々の目を引き、心に残るコンテンツには、場所と目的に合わせた「伝わるデザイン」という共通点があります。
この記事では、多様なデザイン事例を参考に、コンテンツの種類別の作り方から、人の心をつかむデザインの基本、制作の際に注意すべきポイントなどをご紹介していきます。
目次
デジタルサイネージの活用シーンとデザインの重要性
デジタルサイネージの活用シーンは、街中の広告から企業の採用活動、イベント演出まで多岐にわたります。
デジタルサイネージの成果は、設置場所と広告目的に対して、いかに最適なクリエイティブ(表示内容)を設計できるかにかかっています。
以下では、主な活用シーンとデザイン制作のポイントをご紹介していきます。
商業施設・百貨店
デジタルサイネージは、セールやイベントの告知、フロアマップ案内のほか、大手ヘアケアメーカーなどのブランド広告が放映されます。

また、施設内のイベントスペースでは空間演出を行ったり、合同説明会などの採用ブースで企業紹介動画を流したりといった活用も効果的です。
セールやイベント告知で短期的な集客・購買を促進し、フロアマップで来館者の利便性を向上させます。
飲食店・小売店
レストランでは時間帯でメニューを切り替えるデジタルメニューボードが主流で、店舗の効率化にも貢献しています。

メニューの切り替えやシズル感のある映像で注文を促し、料理の魅力を最大限に引き出す映像表現がクリエイティブの鍵となります。
また、近年ではコンビニや調剤薬局のレジ周りにも設置が進み、待ち時間を利用した情報提供や購買意欲を刺激する広告メディアとして活用されています。
公共交通機関
デジタルサイネージの有効な活用例は、駅や電車内、タクシーなども代表的です。

高速道路会社が道路情報や安全啓発を発信するなど、広告だけでなく公共性の高い情報提供にも利用され、ブランドの認知度向上にも効果的です。
その他、企業の周年記念映像や建築現場の案内、学校のオープンキャンパスでの誘導など、特定の場所でメッセージを伝える戦略的な活用も増えています。
デザインは、移動中に一瞬で理解できるよう、文字を大きく情報を絞り込むのが鉄則です。
デジタルサイネージのコンテンツの種類と特徴
デジタルサイネージで使用する広告コンテンツにはいくつかの種類があり、PRしたい内容に合わせた媒体の選定が重要です。
各媒体の特徴と、掲出に向いている活用シーンやターゲット層についてご紹介していきます。
静止画:シンプルで視認性が高い
静止画コンテンツは、写真やイラストと大きな文字情報を組み合わせることで、シンプルかつ明確な情報発信ができるのが特徴です。
動きがない分、通行人が一瞬で情報を把握できるため、短時間で要点を伝えたい場合に非常に効果的です。
また、同じ情報を一定時間表示し続けられるため、瞬時の判断が難しい高齢者の方や、まだ文字を読むのが遅いお子様向けの広告・案内とも相性が良いとされています。
動画:情報量の多い訴求ができる
動画コンテンツは、映像と音、動きを組み合わせることで、静止画よりも圧倒的なインパクトを生み出し、通行人の注目を集めやすいのが最大の強みです。
ストーリー性を持たせたり、利用シーンを具体的に見せることができるため、訴求したいサービスや商品の特徴を、視聴者に直感的かつ正しく伝えられます。
そのため、たとえ短い映像であっても人々の印象に残りやすく、高い集客効果が期待できます。
音声付き:BGM・ナレーションで差別化
BGMやナレーションといった音声を加えることで、映像や静止画だけでは伝えきれない雰囲気やメッセージを、より情緒的に強調できます。
BGMによる空間演出や、ナレーションでの内容補足は、利用者の記憶にコンテンツを強く印象付けるだけでなく、視覚情報に頼らないため目の不自由な方へも情報を伝えられるという大きな利点があります。
インタラクティブ:タッチ操作やセンサー連動
タッチパネル操作やセンサー連動を用いるインタラクティブ型は、利用者が直接操作して、必要な情報を自ら引き出せるのが最大の特徴です。
案内としての利便性と、操作する楽しさという体験価値を同時に高めることができます。
さらに、この能動的な「体験」は、表示される情報を単なるデータではなく、利用者の記憶に残りやすい「自分事」として強く印象付ける効果を持ちます。
デジタルサイネージの効果的なデザイン戦略のコツ
デジタルサイネージで「伝わるデザイン」を制作するためには、特に以下の2つのポイントを意識することが重要です。
これらのコツを理解し、クリエイティブに落とし込むことで、より多くの人の記憶に残るデザインが生まれます。
ターゲットを明確に設定する
効果的なデザイン戦略で最も重要な要素の一つが、「誰にメッセージを届けるか」というターゲット設定です。
ターゲットが定まることで、デザインのコンセプトやライフスタイルに沿った表現の方向性が決まります。
さらに、AIカメラを搭載した機種では、目の前にいる視聴者の性別や年代を瞬時に分析し、そのターゲットに最も響く広告クリエイティブへと、その場で表示をリアルタイムに切り替えるといった、高度な訴求が可能です。
アパレル店や飲食店で顧客に合わせた商品をおすすめしたり、オフィスの無人受付でスムーズな案内を行ったりと、ターゲットのニーズに深く寄り添った効果的なコミュニケーションが可能になります。
インパクト・わかりやすさを追求する
多くの情報が飛び交う空間で、デジタルサイネージは通行人の目を引いて初めて効果を発揮します。
そのため、一瞬で内容が理解できるインパクトと分かりやすさがデザインの鍵となります。
具体的には、メインメッセージを大きく配置し、余計な情報をそぎ落とすことで視覚的なメリハリを持たせる工夫が求められます。
さらに、人感センサーを活用し、人が近づいたタイミングで映像を切り替える仕掛けも有効で、注目を集めつつ省エネにも繋がります。
デジタルサイネージコンテンツの作り方とデザインの基本
以下ではアフターエフェクトでのデジタルサイネージのコンテンツの作り方と制作の際のポイントをご紹介していきます。
価格や日付など、頻繁な情報更新が目的の場合は、手軽なPowerPointでの自作も可能ですが、テンプレート的な動きでは通行人の目を引く動きに欠け、思うような効果が得られない場合があります。
より訴求力の高いコンテンツを目指すなら、高度なモーショングラフィックスやビジュアルエフェクトを制作する専用ソフトであるアフターエフェクトを用いることで、滑らかで高品質な、ブランドイメージを伝える映像制作がおすすめです。
静止画コンテンツの作り方
デジタルサイネージの静止画コンテンツ制作は、以下の手順で進行します。
- 1.サイズの確認
- 2.本体に合わせたデータ形式の確認0
- 3.入れたい情報の精査
- 4.ラフ案の制作
- 5.デザイン制作
- 6.修正・変更点の調整
- 7.校了後にデータを納品
さらに利用する本体に合わせたデータ形式の確認が必須です。
動画コンテンツの作り方
デジタルサイネージの動画コンテンツ制作は、前述の静止画コンテンツと同様の手順で進行しますが、データ納品のあとに動画化するという作業が発生します。
- 1.サイズの確認
- 2.本体に合わせたデータ形式の確認
- 3.入れたい情報の精査
- 4.ラフ案の制作
- 5.デザイン制作
- 6.修正・変更点の調整
- 7.校了後にデータを納品
- 8.データを動画化(アニメーション作業)
- 9.データ納品
静止画のデザインパーツをお客様にご確認いただき、アニメーション作業に入る前にデザインを確定させることで、後の工程での大幅な手戻りを防ぎます。
音声コンテンツの入れ方
デジタルサイネージの音声コンテンツの制作手順は、前述の静止画・動画コンテンツと同様の制作ステップとなります。
音声を入れる場合は、ご希望のイメージに近い動画や音楽を事前に用意し、商用利用が可能かどうかを確認しておくとスムーズに進行します。
ナレーションを入れたい場合は、こちらも商用可能なソフトを利用しクリエイティブに落とし込むことができます。
予算がそこまで割けない場合は、社内の誰かの声を録音し使用することも可能です。
既に有名な競合他社と被ってないかなど、事前のリサーチを行い、内容が重複しないよう注意が必要です。
高いクオリティを求める場合は、外注がおすすめ
デジタルサイネージのコンテンツは、パワーポイントでも自作可能ですが、より滑らかで精度の高い映像を目指すなら、プロが使用するアフターエフェクト(AE)が最適です。
一方で、アフターエフェクトは映像のプロ専門のソフトで習得まで時間を要します。
高いクオリティを求める場合は、外注化することによって、デザイン性の高いコンテンツを得られるだけでなく、企画から撮影・編集まで一貫して任せられるため、お客様の時間や人員といった負担を大幅に軽減できるメリットがあります。

「高品質な映像を作りたいが、自社での制作は難しい」とお困りの際は、デザポケへお気軽にご相談くださいませ。
デジタルサイネージに関するよくある質問と回答
デジタルサイネージに関するよくある質問と回答をまとめてみました。
以下で詳細をご紹介していきます。
デジタルサイネージの作成費用はいくら?
デジタルサイネージの費用は、モニターなど使用する「ハードウェア」と放映する「コンテンツ」の2つの要素で決まります。
ハードウェアの費用は、以下によって大きく変動します。
- 屋内か屋外か
- 設置する都道府県
- 端末の大きさや性能
また、コンテンツの制作費も、放映する情報量や、どのような動き・アニメーションを付けるかといったデザインの複雑さによって変わります。
お客様のご要望に合わせたお見積りをご提案いたしますので、詳細はデザポケまでお気軽にお問い合わせください。
デジタルサイネージの欠点はある?
多くのメリットがある一方、デジタルサイネージには導入・運用にあたって考慮すべきいくつかの欠点や注意点も存在します。
物理的・運用上の注意点
| 停電・故障のリスク | 停電時は表示できず、衝撃で破損する可能性がある |
| 安全性の確保 | 大型ディスプレイの場合、適切な安全管理が求められる |
特に大型のディスプレイは重量があるため、屋外で使用する際など、転倒しないよう専門業者による適切な設置が不可欠です。
コンテンツ制作・更新に関する注意点
| コンテンツの品質とブランドイメージ | 低クオリティの映像は、かえって企業や店舗のブランドイメージを損なうリスクがある |
| 頻繁な情報更新の難しさ | 作り込んだ映像は、頻繁に細かい修正が難しい |
アフターエフェクトなど専門ソフトで作り込んだクリエイティブは、価格や日付など細かな情報を頻繁に更新する場合、手間とコストがかかり不向きな場合があります。
デザポケでは頻繁に情報を更新する必要がある等、状況に応じてパワーポイントでの制作も可能です。

こちらもご要望に合わせたお見積りをご提案いたしますので、詳細はデザポケまでお気軽にお問い合わせください。
デジタルサイネージで表示できる画像形式は?
表示できる形式は、デジタルサイネージのメーカーや機種によって異なりますが、一般的には静止画ならJPEG形式、動画ならMP4形式が最も代表的です。
ただし、最終的には本体の規格に依存するため、コンテンツを制作する前には、必ずお使いの機器の仕様の確認が必要です。
デジタルサイネージの「伝わるデザイン」を作るなら、デザポケにご相談を
デジタルサイネージで成果を出すには、多くの情報の中から一瞬で通行人の目を引き、伝えたいことを直感的に理解させるデザインが求められます。
しかし、そのクオリティを自社で実現するには、専門的なデザインスキルや制作時間といった多くのリソースが必要です。
時間とコストをかけても、期待したような集客効果やブランディング効果に繋がらないというケースも少なくありません。
「どんなデザインにすればいいか分からない」
「自社での制作は難しい」
など、デジタルサイネージのコンテンツ制作でお困りの際は、ぜひ一度私たちデザポケにご相談ください。
経験豊富な専任のアカウントエグゼクティブがお客様の課題を丁寧にヒアリングし、課題解決を目指した企画・デザインをご提案します。
それをプロの制作チームが、訴求力の高いコンテンツとして形にしていくお手伝いをいたします。
企画から制作までワンストップで伴走し、お客様の目標達成をデザインの力でサポートいたします。

デザインでお困りの際は、お気軽にデザポケまでお問い合わせくださいませ!

