
展示会・イベント参加者に目を引くブースデザインをアンケート調査
展示会やイベントで特徴や価値観を伝えるためのブース装飾。
ロゴやスローガン、ブランドイメージや発信したいイメージを分かりやすく伝えるための重要なツールですが、デザイン次第で受け手に与える印象をコントロールできる反面、適当なデザインでは思うような効果は期待できません。
展示会・イベント参加者がどのようなブースデザインをきっかけに立ち寄ることになったのか、どんなデザインを魅力的に感じたのかについてアンケート調査を実施&分析。

実際に展示会やイベントへ参加した方を対象に、印象的なブースデザインはどんな工夫がされていたのか、リアルな声を集めてみました。
調査方法
調査方法:インターネット調査(X、DM、社内連絡網、Webアンケートを利用)
調査期間:2025年7月10日~7月15日
調査対象:イベント・展示会に参加したことのある方
回答数:168名(設問によって異なる)
目次
アンケート調査対象者の内訳
今回のアンケートにご協力いただいた方々の性別、年代、業種の内訳は以下の通りです。
- 性別

女性 | 98名 | 58.3% |
男性 | 69名 | 41.1% |
不明 | 1名 | 0.6% |
- 年代

20代 | 29名 | 17.3% |
30代 | 63名 | 37.5% |
40代 | 48名 | 28.6% |
50代 | 20名 | 11.9% |
60代以上 | 8名 | 4.8% |
- 業種

サービス・インフラ | 22.2% |
IT・ソフトウェア・情報処理 | 20.3% |
百貨店・専門店・流通・小売り | 17.1% |
情報(広告・通信・マスコミ) | 12.7% |
メーカー | 12% |
教育・福祉 | 5.1% |
商社(総合・専門) | 4.4% |
銀行・証券・保険・金融 | 3.8% |
その他 | 2.4% |
Q1.展示会などのイベントの際、ブースの配置やデザインによって注目度が変わると思いますか?

非常に重要 | 95名(56.5%) |
やや重要 | 70名(41.7%) |
重要とは思わない | 2名(1.2%) |
全く重要ではない | 1名(0.6%) |
この結果から、回答者の98.2%がブースの配置やデザインを重要だと考えていることが明らかになりました。
特に、過半数を超える56.5%が「非常に重要」と回答しており、展示会における視覚的な魅力や空間設計が、集客の成否を分ける決定的な要因であると認識されていることが伺えます。
多くの人が、ブースの第一印象が立ち寄るきっかけになると考えており、その印象は配置やデザインによって大きく左右されると言えるでしょう。
Q2.Q.1の質問でお答えいただいた理由は?
ではなぜデザインがブースデザインが重要だと感じるのか、その理由について回答いただいたところ、主に5つの要因が見えてきました。
①「第一印象」が全て:来場者の興味を引きつける入り口
最も多かったのは、「第一印象が重要」「見た目で判断される」「入りやすいかが大事」という意見でした。
展示会では、来場者が一瞬で興味を持つかどうかが決まるため、ブースのデザインや配置がその第一印象を決定づけるという考えです
多くの企業やサービスがひしめく会場で、来場者は限られた時間で効率的に情報を探そうとします。
そのため、直感的に「面白そう」「何かありそう」と思わせる視覚的な魅力や、開放的で気軽に立ち寄れる雰囲気が、最初の一歩を踏み出してもらうための最も重要な要素となります。
②「視認性」と「動線」:物理的な位置と人の流れ
「人通りの多い通路沿いか」「入り口に近いか」「人の目につく場所に設置されているか」といった、物理的な配置の重要性を指摘する意見も多く見られました。
どんなに素晴らしいデザインであっても、人の目に触れなければ意味がありません。
人通りの多いメイン通路や、来場者の流れを考慮した配置は、単純に多くの人の視界に入る機会を増やします。
また、閉鎖的でなく、オープンなレイアウトにすることで、来場者が心理的な抵抗なくブースに入りやすくなる効果があります。
③「情報伝達」と「企業イメージ」:デザインが伝えるメッセージ
「何をアピールしたいかが分かりやすいか」「企業の第一印象が決まる」「ブランドの顔となる」という意見は、デザインが単なる装飾ではなく、重要な情報伝達ツールであるという視点です。
良いデザインは、企業の個性や商品の魅力を一目で伝えます。
おしゃれ、清潔感、先進性、信頼性など、デザインを通して来場者に伝えたいイメージを明確にすることで、企業の第一印象を形成し、その後の商談へとスムーズに繋げられます。
④「好奇心」と「誘導」:人の心理に働きかける仕掛け
「目を引くデザインだと自然と人だかりができる」「気になって立ち寄る人が増える」「面白そうなブースだと行ってみたくなる」といった意見は、デザインや配置が人の好奇心を刺激し、行動を促す効果があることを示しています。
人は、多くの人が集まっている場所に自然と興味を抱く傾向があります。
目を引くデザインや、体験型展示といった仕掛けは、そうした心理に働きかけ、来場者自らがブースに足を運ぶきっかけを作り出します。
これは、偶然の出会いから新規顧客を獲得する上で非常に有効な手法です。
⑤「作品・商品の魅力を引き立てる」:展示物の見せ方
「展示が見やすいデザイン」「商品の価値観が変わるかも」「作品の見せ方が重要」という意見は、ブースのデザインが、展示物の魅力を最大限に引き出すための舞台装置であるという視点です。
どんなに素晴らしい商品や作品でも、その見せ方が悪ければ魅力は半減してしまいます。
照明、レイアウト、ストーリー性のある構成など、デザインによって商品の背景や価値を効果的に伝えることで、来場者の購買意欲や関心を高めることができます。
Q3.どんなデザインアイテムがきっかけでイベントブースに立ち寄りましたか?

全体のデザインの雰囲気 | 85名(50.6%) |
ポスター | 26名(15.5%) |
デジタルサイネージ | 17名(10.1%) |
ノベルティ | 16名(9.5%) |
最初から立ち寄ることを決めていた | 12名(7.1%) |
パンフレット | 9名(5.4%) |
テーブルクロス | 1名(0.6%) |
デモンストレーション | 1名(0.6%) |
前職の関係で | 1名(0.6%) |
回答者の半数以上(50.6%)が「全体のデザインの雰囲気」を立ち寄りのきっかけとして挙げており、これは特定のアイテムよりも、ブース全体から受ける第一印象や世界観が、来場者の行動を最も強く促すことを示しています。

統一感のあるデザインや、企業のブランドイメージを反映した空間作りが、無意識に興味を引きつけていると考えられます。
全体の雰囲気に次いで多かったのは、ポスター(15.5%)とデジタルサイネージ(10.1%)でした。
これらはブース全体の印象を構成する主要な要素であり、特に遠くからでも目立つビジュアルで、来場者に「何をしているブースか」を一目で伝える役割を担っています。
静止画のポスターと動きのあるデジタルサイネージを組み合わせることで、より効果的な視覚訴求が可能になります。
ノベルティ(9.5%)やパンフレット(5.4%)は、ブースに立ち寄った後の行動を促す、あるいは立ち寄るきっかけとして機能しています。
来場者にとって直接的なメリット(ノベルティ)や、詳細な情報(パンフレット)を提供することで、興味をより具体化させる役割があると言えます。
Q4.これまで展示会などのイベントで、特に惹かれたデザインのブースはありますか?
はい | 107名(63.7%) |
いいえ | 61名(36.3%) |
Q5.「はい」と回答した方対象:どんなデザインのイベントブースだったかを教えてください。
Q4.で「はい」と回答した方を対象に、どんなデザインのイベントブースだったかをうかがったところ、以下4つの特徴が見えました。
①視覚的なインパクトと親しみやすさ
来場者がブースに立ち寄る最も大きなきっかけは、遠くからでも目を引く視覚的な魅力でした。
■ 色使いと装飾
- 「色鮮やかな装飾」
- 「カラフルで派手なデザイン」
- 「宇宙をイメージした色合い」
- 「グラデーションのカラーリング」
…など、目を引く色彩や装飾が多くの人を惹きつけています。
■ キャラクター・世界観
- 「自社のキャラクターが大きく掲示」
- 「ラブアンドベリーの展示会イベント」
- 「アニメのイベントブースで絵が幻想的だった」
…といった意見から、親しみやすいキャラクターや魅力的な世界観が、強い関心を引き出すことがわかります。
■ シンプルさ
派手さだけでなく、「シンプルなデザインで伝えたい思いが短文で表現されていた」といった意見もあり、メッセージの分かりやすさも重要な要素です。
②体験型・参加型コンテンツ
見るだけでなく、実際に体験したり参加したりできるブースは、来場者の関心と滞在時間を大幅に高めています。
■ デモンストレーション
- 「エアコンのドレンホースに関するブースで排水のデモンストレーションがわかりやすかった」
- 「商品の使用を実演していた」
…など、製品の機能や効果がその場で分かる実演が非常に効果的です。
■ 体験・試用
- 「見るだけでなく、触って体験できる」
- 「ワンちゃんと触れ合えた」
- 「自由に試せるコーナーがあった」
といった意見は、来場者に主体的な行動を促し、商品への理解を深めるきっかけになっています。
■ ゲーム・アトラクション
- 「ガチャガチャが一回無料」
といった、遊び心のある仕掛けも、特に興味のない来場者を引きつけ、ブースへの滞在時間を伸ばす効果があります。
③ブースの構造とレイアウト
来場者の心理的なハードルを下げる、ブースの構造やレイアウトの工夫も重要な要素です。
■ 開放感と入りやすさ
- 「エントランスが広々としていて、気軽に立ち寄れそう」
- 「圧迫感がなくオープンな雰囲気」
- 「車椅子の障がい者にも立ち入りやすいレイアウト」
といった意見から、誰もが入りやすいと感じる開放的な空間が好まれることがわかります。
■ 動線の工夫
- 「商品が目立つ位置で設計されていて、実際に触って体験できるようになっていることが一目でわかるデザイン」
は、来場者の行動をスムーズに促す優れたレイアウトと言えます。
④伝えたいメッセージの明確さ
デザインやレイアウトに加えて、ブースが何を伝えたいのかが明確であることも、来場者が立ち寄る重要な理由となっています。
■ 一目でわかる展示
- 「商品の良さをしっかりアピール」
- 「取り扱っている商品が一目で分かる」
- 「会社名や事業内容が一目でわかる」
といった意見は、来場者が一瞬で「自分にとって価値があるか」を判断できる情報が提示されていることの重要性を示唆しています。
■ 訴求ポイントの明確化
- 「大きなフォントでメッセージを前面に押し出していた」
- 「訴求ポイントが明確でわかりやすい」
など、ブースが伝えたい核となる情報を明確にすることで、関心を持つ来場者を効果的に引きつけています。
Q6.立ち寄ったことをきっかけに商品の購入やサービスの契約をしたことがありますか?
多くの回答者が「ない」と答える一方で、実際に購入や契約に至ったケースも複数見られました。
どんな事例で購入・契約に至ったのか、具体的な事例は以下の通りです。
ビジネスマッチング支援サービス
イベントをきっかけに、サービスの具体的な契約に至った事例です。
- ITツール(SaaSシステム、RPA)
込み入った説明やデモンストレーションが必要なIT関連のサービスでも、イベントでの体験が契約のきっかけになっています。
- 文房具や雑貨
新製品の文具をきっかけに取引を開始したり、メモ帳や付箋、ハンドメイドポーチ、晴雨兼用傘、アロマ、おしゃれな布などをその場で購入したりした事例です。
特定の目的を持った購入
- 仕入れ
仕入れ担当者が新製品を見つけ、取引開始に至ったケース。
- 趣味
漫画関連の同人グッズや、ゲームソフトのシリーズ購入など、個人の趣味に関する商品の購入。
- 体験
デモンストレーションをきっかけに、フェイシャルパックやガスヒーターなどの購入を決めたケース。
これらの事例から、立ち寄りやすいブースは、衝動的な購入から本格的なビジネス契約まで、多様な購買行動を促す可能性があることがわかります。
購入・契約には「至らないが、関心が高まった」という回答も
「購入や契約には至らなかった」と答えた方々の中には、今後の購買意欲に繋がる重要なステップとしてイベントブースを捉えている意見が多く見られました。
情報収集の場として
- 「後日改めて調べたり、カタログを見返したりした」
- 「商品についてきちんと説明してくださるものは購入意欲が高くなる」
といった意見から、イベントブースが情報収集や比較検討の場として機能していることがわかります。
信頼性の構築
- 「その場では購入に至らなくても、展示内容やスタッフの対応が良いと、この会社は信頼できそうと感じて記憶に残る」
という意見は、直接的な売上だけでなく、企業の信頼性やブランドイメージを構築する上でブースの重要性を示唆しています。
検討段階
- 「検討まで」
- 「取引の交渉まで繋がった」
といった回答は、イベントが直接的な成約には至らなくとも、購買プロセスの初期段階を大きく前進させる効果があることを示しています。
まとめ:イベントブースは「興味喚起」と「信頼構築」の場
今回のアンケート結果から、イベントブースは「特定の商品の販売」や「サービスの即時契約」だけでなく、「興味喚起」「情報提供」「信頼構築」といった、より広い役割を担っていることが明らかになりました。
来場者がブースに立ち寄るきっかけは、その後の購買行動に直結することもあれば、潜在的な顧客として記憶に残り、将来的な取引に繋がる重要な「第一歩」となるケースも多いと言えます。
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