集客につながるイベントブースのアイデア!成果を出す戦略とレイアウト設計のコツも解説

こんにちは!
デザポケ営業部のSayakaです
展示会やイベントに出展したものの、
「思ったほど来場者が集まらない」
「ブースの前は通り過ぎるばかりで、なかなか立ち止まってもらえない…」
「展示している内容がいつも同じでマンネリ化している」
といったお悩みを抱える担当者さまが多いのではないでしょうか。
製品やサービスの内容や魅力に自信があっても、まずはブースに足を運んでもらわなければ、その価値を伝えることすらできません。
実は、多くの来場者が無意識のうちに「自然と立ち寄りたくなる」ブースには、いくつかの共通したレイアウトや設計の工夫が隠されています。

今回は、そんな集客の壁を突破するための具体的なアイデアと、成果に繋がる戦略的なレイアウト設計のコツをご紹介します。
目次
イベントブース設計が重要な理由
展示会で良い結果を得るためには、単に目を引くブースデザインを目指すだけでは十分とは言い切れません。
「商談獲得」「ブランド認知」「製品体験」といった出展の目的を達成するためには、目的意識に基づいたブース設計がポイントとなります。
来場者に好ましい印象を与え、望ましい行動(商談、お問い合わせなど)に繋げるためには、スムーズな動線、役割に応じた空間分け(ゾーニング)、そして記憶に残る体験要素をバランス良く設計することが重要です。
人が集まるイベントブースのアイデアとは?
多くのブースが立ち並ぶ展示会場で、来場者の足を止め、自社の空間へと引き込むには、単に製品を展示するだけでは不十分です。
ここでは、多くの来場者で賑わうためのブースを作るための、具体的なアイデアを7つの切り口からご紹介します。
- 立体的なディスプレイを導入する
- デジタル演出でインパクトを増大する
- SNSでシェアしたくなる仕掛けを導入する
- 遊びの要素を加える
- ミニイベントを活用する
- 縦方向の演出を強化する
- 五感に訴える演出を強化する
具体的にどのようなデザインや演出を用意するのかを以下でご紹介していきます。
立体的なディスプレイを導入する
ブースの壁一面に貼られたポスターや、モニターで流れる映像のみでは、製品やサービスの持つ”リアルな魅力”を伝えきるのが難しい場合があります。
そこで効果を発揮するのが、空間に奥行きと動きを与える「立体的なディスプレイ」です。

平面的なパネルで説明を読むだけでなく、立体的に展示された製品サンプルや模型は、来場者の「触ってみたい」「もっと近くで見たい」という自然な好奇心を刺激します。
こういった工夫が、単なる情報提供を超え、来場者が自ら関与する「体験」への第一歩となります。
そのほか、紙媒体を活用した以下のような仕掛けも効果的です。
| 仕掛け | 効果的な活用法 |
| 商品を陳列する立体POP | 製品を陳列できる立体POP。来場者の目を引き、魅力を引き出します。 |
| パンフレットやカタログの見せ方の工夫 | 平積みするのではなく、スタンドやデザイン性の高いディスプレイ方法で訴求 |
| 大型パネルの立体演出 | 説明パネルの一部を切り抜いて奥の壁面を見せたりなどして、空間に奥行きをプラス |
このように、少しの工夫で紙媒体も立体的な展示物として来場者からの興味関心を引き付け、「手に取ってみる」「詳しく見てみる」という次の行動へとスムーズに繋げることができるのです。
デジタル演出でインパクトを増大する
来場者へ向け、強い印象を残すために、デジタル技術の活用も非常に有効な手段です。

動きや光を伴う映像やインタラクティブな仕掛けは、単に「目立つ」だけでなく、言葉だけでは伝わりにくい複雑な製品の仕組みやサービスのメリットを、直感的かつ分かりやすく伝える力を持っています。
以下に、イベントブースでよく活用されるデジタル演出の例とその特徴をまとめました。
| デジタル活用の例 | 特徴・期待できる効果 |
| 動画モニター | 製品紹介ムービーやコンセプト映像をループ再生することで、遠くにいる来場者の注意も引きつけ、ブースへの関心を高めます。 |
| タッチパネル式サイネージ | 来場者が自分で操作して、知りたい情報(製品スペック、導入事例など)を能動的に得られます。体験型の情報提供で、理解度と満足度を高めます。 |
| プロジェクションマッピング | 壁面や製品模型などに映像を投影し、空間全体を使ったダイナミックな演出が可能です。ブースの世界観を強く印象付けます。 |
| 立体(3D)サイネージ | 立体的なディスプレイを使用し、360度からの注目を集めることができます。来場者の目を引くだけでなく、記憶に残る印象を与えることが可能です。近未来的でユニークな空間を演出することが可能です。 |
ユニクロが店舗などで活用している立体サイネージ(3Dデジタルサイネージ)は、映像が画面から飛び出して見える革新的な広告手法です。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=rfGhjPRqNVI
将来的にはインタラクティブな機能との融合も期待され、新しい顧客体験を創出するメディアとして注目されています。
また、これらのデジタルツールを活用する際、特に映像モニターは、ブースの通路側に向け、外からでも映像が見える位置に設置するのがポイントです。
遠くからでも「何か面白そうなことをやっているな」と来場者の足を止め、ブース内へと誘い込むきっかけを作りやすくなります。
SNSでシェアしたくなる仕掛けを導入する
イベントブースの効果を会場内だけに留めず、より広範囲に波及させるためには、SNSを”ブースの延長線上のメディア”として活用する視点も欠かせません。

来場者による自発的な情報発信を促すことで、認知度拡大に繋げることができます。
そのための具体的な仕掛けとして、以下のようなものが考えられます。
| SNS投稿を促す仕掛け | ポイント |
| 投稿促進サインの設置 | 「#〇〇(イベント名)」などのハッシュタグを指定し、プレゼント企画と連動させるなどして、投稿への参加を分かりやすく促します。 |
| フォトジェニックな空間演出 | ブース全体や壁面の一部に、思わず写真を撮りたくなるような印象的な配色やデザインを取り入れ、来場者の撮影意欲を刺激します。 |
| フォトスポットの設置 | キャラクターの等身大パネルや、ロゴ・イラストで装飾した壁パネルなどを設置し、「ここで写真を撮ろう!」という明確な場を提供します。 |
特にフォトスポットは、ブランドロゴや製品名をさりげなく背景に入れることで、写真を通じて自然な形で企業や製品のPRにも繋がります。
これらの仕掛けを通じて、「体験」を「共有」へと繋げることが、SNS時代のブース戦略では重要です。
遊びの要素を加える
展示会イベントは情報収集の場であると同時に、多くの来場者にとっては「何か面白いものはないか」と期待する場でもあります。
ブースに「遊び」の要素を取り入れることは、来場者の関心を引き付け、滞在時間を自然に延ばす効果的な手法です。
滞在時間が延びれば、それだけスタッフが来場者と接点を持つ機会も増え、自然な会話から商談へと繋げるチャンスが生まれます。
特にBtoBの展示会など、取引先からアンケートを回収したい場合にも、遊びの要素は効果を発揮します。
- カプセルトイ(ガチャガチャ)…アンケート回答のお礼として、景品入りのガチャガチャを回してもらう
- クイズラリー…ブース内の展示を見て回ると答えが分かるクイズを用意し、全問正解者にノベルティをプレゼント
- ルーレットパネル…名刺交換やアンケート記入と引き換えに、景品が当たるルーレットに挑戦してもらう
これらの仕掛けは、単なる娯楽としてだけではなく、アンケートの回収率を高め、来場者の滞在時間を延ばし、和やかな雰囲気の中で商談へと繋げるための、戦略的なコミュニケーションツールとして活用できます。
ミニイベントを活用する
ブース内で定期的にミニイベントを開催することは、「この時間に行けば、なにか面白いことがある」という期待感を醸成し、集客の波を作り出す効果的な手法です。
一方的な説明だけではなく、来場者が参加できる「体験」を組み込むことで、ブース内の活気を高め、記憶に残りやすくなります。

具体例としては、以下のような参加型のイベントが考えられます。
| イベント | 内容 |
| インタラクティブ動画体験 | タッチパネルなどで操作でき、来場者が自ら楽しみながら製品情報やクイズに挑戦できるコンテンツを用意する。 |
| リレー形式のパネルゲーム | ブース内の複数のパネルを設置し、クイズやスタンプラリー形式で来場者に楽しみながら回遊してもらう仕掛けを作る。 |
| 製品お試しコーナー | 実際に自社製品を来場者に試してもらうスペースを設け、デモンストレーションしてもらう。短時間のセミナーにするのも有効。 |
| 自社キャラクターの着ぐるみグリーティング | オリジナルの着ぐるみがある場合は、登場時間を決めて写真撮影会を実施する。ブースのアイキャッチとなり、SNSでの拡散も期待できます。 |
こういったミニイベントは、ブースを単なる展示スペースから、エンターテインメント性のある「体験スペース」へと昇華させ、来場者のエンゲージメントを高めるきっかけとなります。
縦方向の演出を強化する
展示会場では、来場者の視線の約8割が、自分の目線の高さである水平ライン(高さ140~150cm)に集中していると言われています。
つまり、多くのブースがこの高さでのアピールに注力するため、横並びの似たような印象になりがちです。
そこで重要になるのが、視線を上へと誘導する「縦方向の演出」です。

壁面全体や天井近くまでの空間を有効活用し、ブースを平面的な存在から立体的な存在へと変えることで、遠くからでも目立ちやすくなり、埋もれがちな会場内で強い存在感を放つことができます。
例えば、以下のような工夫が考えられます。
| イベント | 内容 |
| 壁面を装飾する | ポスターや面ファスナー、タペストリーなどを活用して壁を賑やかす演出をする。 |
| 天井からの吊り下げ装飾 | 社名やロゴを入れたタペストリーや、照明などを天井から吊るすことで、視線を上に集めます。 |
| 展示物の高さを変える | 製品やパネルを床置きだけでなく、様々な高さの台に載せて配置し、空間の隙間をなくして、賑やかな印象を演出します。 |
これらの工夫により、ブースの視認性が高まり、遠くからでも「何かありそう」と来場者に認識させ、隣接するブースとの明確な差別化を図ることができます。
五感に訴える演出を強化する
イベント展示会場は視覚的な情報で溢れかえっています。
その中で自社ブースを際立たせ、来場者の記憶に深く刻むためには、視覚だけでなく「聴覚(耳)」「触覚(手触り)」「嗅覚(香り)」といった、他の感覚にも訴えかける演出が効果的です。
五感を複合的に刺激された体験は、単なる情報よりも格段に印象に残りやすくなります。
例えば、以下のような工夫が考えられます。
| イベント | 内容 |
| 聴覚 | ・製品に関する心地よいBGMを流す ・デモンストレーションで臨場感のある効果音を使う |
| 触覚 | ・製品サンプルに実際に触れてもらう ・ブースの壁面やカウンターに特殊な素材を使う |
| 嗅覚 | ・製品の香りを体験してもらう ・ブース全体を特定の香りで演出する(アロマなど) |
さらに演出にこだわりたい場合は、会場から借りられる標準的な備品だけでなく、カウンターや展示台を特注したり、360度スピーカーを導入して臨場感溢れる音響空間を創り出したりするのもおすすめです。
失敗しないブース設計の基本|ゾーニング・動線・照明のコツ
ブースに人が集まるアイデアを取り入れる前に、まずは土台となる「設計の基本」を押さえる必要があります。
来場者がストレスなくブース内に入り、スムーズに情報を得て、商談へ進むためのレイアウト設計が重要です。
ここでは、ブースの機能と集客力を高めるために意識すべき、以下の3つの基本要素をご紹介します。
- ブース内をエリアごとに分ける
- 来場者動線の設計方法
- デザイン・色・照明で第一印象を強化する
基本的な設計要素を理解した上で、次は集客力をさらに高めるための具体的なアイデアを見ていきましょう。
ブース内をエリアごとに分ける
効果的なブース設計の基本は「ゾーニング」、つまりブース内を目的別にエリア分けすることです。
各ゾーンの役割を明確にすることで、来場者の動きを自然に誘導し、ブース全体がスムーズに機能するようになります。
扱っている商品やサービスに合わせて、主に以下のゾーンを意識して空間を分けるのがおすすめです。
- アイキャッチゾーン(呼び込み):通路に面した最も目立つエリアです。デジタルサイネージや大型のロールアップバナーなどを設置し、まずは来場者の足を止め、ブースに興味を持ってもらうための「掴み」の役割を果たします。
- プレゼンテーションゾーン(展示):ブースの中央部分。製品やサービスを具体的に見せるエリアです。商品の見やすさを最優先し、立体感のある展示方法で工夫をして、卓上パネルで補足説明を加えたり、テーブルクロスで世界観を演出したりする工夫がおすすめです。
- コミュニケーションゾーン(商談スペース):ブースの奥まった、落ち着いたエリアです。パーティションや自立式のパネルで空間を区切り、外部の視線を遮ることでじっくり話ができる環境を作ります。テーブルや椅子を用意し、椅子カバーで空間に統一感を持たせると、より商談に集中しやすい雰囲気になります。
これらのゾーンを明確に区切ることで、来場者は自分が今どこにいて、次にどこへ進めば良いのかを直感的に理解できます。
デザポケでは、イベント中にブース内の仕切りを頻繁に変更したい場合に対応できる、軽量なパネルや面ファスナーで取り付けられる装飾、椅子カバーなどもご用意することができます。
柔軟なレイアウト変更をご希望の場合は、お気軽にご相談ください。
来場者動線の設計方法
ゾーニングと並んで重要なのが、来場者が気軽に足を運び、自然とブースの奥へと進みたくなるような「動線設計」です。
まずは遠くからでも目を引く大型のPOPやタペストリーでブースの存在を知らせ、通路に近づいた来場者の足を動きのあるデジタルサイネージで止めます。
そこで興味を持った方が、自然と手に取りたくなるような魅力的なパンフレットを配置し、さらに詳しい説明を求めてブース内部へ誘導。
最終的には商談スペースへとスムーズに導く流れを作ることが理想です。
また、動線はブース内で完結するものではありません。
商談後に持ち帰っていただく資料を入れる名入れの紙袋やビニールバッグなども用意しましょう。
これらは、会場を出た後も、会社名やブランドを印象に残し、社内での再検討や、後日の商談へと繋げるための重要なアイテムとなります。
デザイン・色・照明で第一印象を強化する
多くのブースがひしめく展示会場では、来場者がブースの前を通りかかる一瞬で「お、気になる」と思わせる視覚的な演出、つまり強い第一印象を与えることが極めて重要です。
そのためには、以下の点を意識したデザインが効果的です。
| 要素 | ポイント |
| 色の戦略的活用 | ブース全体を印象的なコーポレートカラーで統一するなど、一目で認識でき、記憶に残る配色を心掛ける。 |
| ゴールデンゾーンへの集中 | 人間の視線が集まりやすい床から約75~135㎝の高さに、最も見せたい製品やキャッチコピーなどを集中配置して効果的にアピールする。 |
| 照明による雰囲気作り | ブランドイメージに合わせ照明の色温度を選択。温かみのある電球色で親近感を、清潔感のある昼白色で先進性を演出するなど、光の色で雰囲気をコントロールする。 |
| スタッフの統一感 | 揃いのユニフォームを着用することで、ブース全体の統一感を高め、来場者にプロフェッショナルな印象と安心感を与える。 |
これらの視覚的要素を総合的に設計することで、ブースは単なる展示スペースではなく、来場者の記憶に刻まれるブランドの「顔」として機能し、次のステップへの誘導を強力に後押しします。
集客につながるイベントブースの制作事例
弊社デザポケのイベントブースに関する制作事例をご紹介いたします。
イベント出展で他ブースに負けない目を惹くブース装飾を制作するには?
お客様の目を引く!自動車相談会のイベント用ブース装飾
イベントブースはアイデア次第で集客・成果に差がつく!
展示会で集客し、目的を達成するためには、単に「見た目が良いブース」を作るだけでは不十分です。
出展目的やターゲットを明確にし、それに合わせた動線設計、心に残る体験を一体化させた戦略的なデザインこそが、成果を左右します。
限られたスペースの中でも、デザイン、照明、音、そしてインタラクティブな体験コンテンツといった要素を効果的に組み合わせることで、企業の世界観を来場者に直感的に伝え、強い印象を残すことが可能です。
ただし、「自社らしさ」を最大限に引き出し、戦略に基づいたデザインを実現するには、展示会ブースの特性や来場者の心理を図れるプロの視点が重要です。
弊社デザポケでは、マーケティング視点での戦略設計からデザイン制作、そして施工まで、ワンストップでサポートいたします。
年間200社以上の実績を持ち、採用イベント、BtoB向け説明会、BtoC向けプロモーションなど、多様なノウハウを蓄積。
ゼロからのブース造作にも対応可能です。
「会場によって椅子のサイズが違い、椅子カバーが合わない…」
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