AI習得率45.5%に急伸!現役デザイナーが今獲得したいスキルと学習方法の実態を調査!
デザイン業界は現在、テクノロジーの進歩と社会的な要請により、急速な変化を迎えています。
デジタル時代の加速とともにデザイナー間のスキル格差は拡大し、市場競争は一層激化していくことが予想されます。
そこで今回は全国の現役デザイナー75名を対象に、今後学習したいスキルや学習方法に関するアンケートを実施しました。
AIの普及をはじめとするテクノロジーの変革期において、デザイナーが どのようなスキルセットを求め、どのように学んでいるのか。
リアルな課題と変化を明らかにし、今後のデザインキャリア形成や教育環境づくりの参考としていただければ幸いです。
【調査概要】
- 調査対象:75名のデザイナー
- 年齢層:20代~60代
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査実施期間:2025年11月11日~2025年11月18日
目次
- 【調査概要】あなたの性別・年齢・職種・働き方について教えてください。
- 【質問①】あなたが現在、「強み」または「武器」にしているデザインスキルを教えてください。
- 【質問②】あなたが最近新たに習得したスキルを教えてください。
- 【質問③】スキルアップのために今後、学びたい・強化したいスキルを教えてください。
- 【質問④】スキルアップのために、現在(または直近で)どのような方法で学習していますか?
- 【質問⑤】デザイナーが抱える“学習のリアルな悩み”を調査
- 【質問⑥】スキルアップのために、1週間あたり平均でどのくらいの時間を投資していますか?
- 【質問⑦】スキルアップのために、1ヶ月あたり平均でどのくらいの金額を投資していますか?
- 【質問⑧】あなたがスキルアップ(学習)を続けるモチベーションや理由は何ですか?
- まとめ
【調査概要】あなたの性別・年齢・職種・働き方について教えてください。
選択肢
▼性別
・男性
・女性
・その他/回答しない
▼年齢
・20代
・30代
・40代
・50代
・60代以降
▼職種
・Webデザイナー
・グラフィックデザイナー
・動画クリエイター
・UI/UXデザイナー
・アートディレクター/デザインディレクター
・その他
▼働き方
・正社員
・契約社員、派遣社員
・フリーランス(個人事業主)
・副業・兼業
・パート・アルバイト
・学生
・その他

| あなたの性別を教えてください。 | 人数 | 回答 |
| 男性 | 31 | 41.33% |
| 女性 | 42 | 56.00% |
| その他/回答しない | 2 | 2.67% |
| 75 | 100.00% |

| Q2.あなたの年齢層を教えてください。 | 人数 | 回答 |
| 20代 | 22 | 29.33% |
| 30代 | 26 | 34.67% |
| 40代 | 19 | 25.33% |
| 50代 | 6 | 8.00% |
| 60代以降 | 2 | 2.67% |
| 75 | 100.00% |

| Q3.現在の職種に最も近いものを選んでください。 | 人数 | 回答 |
| Webデザイナー | 38 | 50.67% |
| グラフィックデザイナー | 24 | 32.00% |
| 動画クリエイター | 4 | 5.33% |
| UI/UXデザイナー | 2 | 2.67% |
| アートディレクター/デザインディレクター | 1 | 1.33% |
| その他 | 6 | 8.00% |
| 75 | 100.00% |

| Q4. あなたの現在の主な働き方をお聞かせください。 | 人数 | 回答 |
| 正社員・契約社員 | 27 | 36.00% |
| 派遣社員 | 0 | 0.00% |
| フリーランス(個人事業主) | 32 | 42.67% |
| 副業・兼業 | 9 | 12.00% |
| パート・アルバイト | 4 | 5.33% |
| 学生 | 2 | 2.67% |
| その他 | 1 | 1.33% |
| 75 | 100.00% |
本調査では全国の20~60代以上のデザイナー75名を対象に、習得したいスキルや学習方法についてアンケート調査を実施しました。
【質問①】あなたが現在、「強み」または「武器」にしているデザインスキルを教えてください。
選択肢
- Photoshop(画像加工・レタッチ)
- Illustrator(ロゴ・イラスト・DTP)
- バナー・広告画像制作
- Figma(Web・UIデザイン)
- Webサイト制作(コーディング含む)
- 動画編集・モーショングラフィックス(After Effects, Premiere Proなど
- LP(ランディングページ)制作
- Adobe XD(Web・UIデザイン)
- ディレクション・進行管理
- CAD(建築・プロダクト)3DCG・モデリング(Blender, Mayaなど)
- UI/UXリサーチ・設計
- Sketch(Web・UIデザイン)
- その他
「Photoshop」「Illustrator」が4割超!「グラフィック寄り」のスキルがデザイナーのコアスキル
| あなたが現在、「強み」または「武器」にしているデザインスキルを教えてください。 | 人数 | 回答 |
| Photoshop(画像加工・レタッチ) | 38 | 22.35% |
| Illustrator(ロゴ・イラスト・DTP) | 31 | 18.24% |
| バナー・広告画像制作 | 24 | 14.12% |
| Figma(Web・UIデザイン) | 16 | 9.41% |
| Webサイト制作(コーディング含む) | 15 | 8.82% |
| 動画編集・モーショングラフィックス(After Effects, Premiere Proなど) | 12 | 7.06% |
| LP(ランディングページ)制作 | 10 | 5.88% |
| Adobe XD(Web・UIデザイン) | 7 | 4.12% |
| ディレクション・進行管理 | 6 | 3.53% |
| CAD(建築・プロダクト) | 3 | 1.76% |
| 3DCG・モデリング(Blender, Mayaなど) | 2 | 1.18% |
| UI/UXリサーチ・設計 | 2 | 1.18% |
| Sketch(Web・UIデザイン) | 1 | 0.59% |
| その他 | 3 | 1.76% |
| 170 | 100.00% |

以下のデザインスキルが全体の4割(40.59%) を占めており、デザイナーの強みとして「グラフィック領域」が中心であることが明らかになりました。
- Photoshop:22.35%
- Illustrator:18.24%
これら2つのスキルはいわばデザインの基礎体力とも呼べる領域であり、Adobe製品が依然としてデザインワークのスタンダードとして強い存在感を維持していることも結果から読み取れます。
しかし裏を返すと、保有者が埋もれやすい領域であり、差別化が難しいという側面もあります。
今後キャリア・単価を伸ばしていく上では、これらの基礎スキルに加え、他領域と掛け合わせたスキルセットが重要になると考えられます。
一方で、市場でのニーズが拡大している領域にもかかわらず、以下のスキル保有者は1.18%と少ない領域となっていると考えられます。
- 3DCG:1.18%
- UXリサーチ:1.18%
そのため、習得することで市場価値を高められるだけでなく、単価アップやキャリアの選択肢拡大にもつながりやすい領域であることが推察されます。
【質問②】あなたが最近新たに習得したスキルを教えてください。
選択肢
- AI(画像生成AI、デザインAIツールの活用)
- 動画編集・モーショングラフィックス
- ノーコードツール(STUDIO, Webflowなど)
- Webマーケティング(SEO、広告運用など)
- ライティング・コピーライティング
- コーディング(HTML, CSS, JavaScriptなど)
- UI/UXデザイン(リサーチ、情報設計含む)
- ブランディング・戦略設計
- 3DCG・モデリング
- マネジメント・ディレクション
- 特にない
- その他
AIスキルが45.56%と圧倒的トップ!AIによる制作プロセスの変革が浸透している
| あなたが最近新たに習得したスキルを教えてください。 | 人数 | 回答 |
| AI(画像生成AI、デザインAIツールの活用) | 41 | 45.56% |
| 動画編集・モーショングラフィックス | 9 | 10.00% |
| ノーコードツール(STUDIO, Webflowなど) | 8 | 8.89% |
| Webマーケティング(SEO、広告運用など) | 7 | 7.78% |
| ライティング・コピーライティング | 7 | 7.78% |
| コーディング(HTML, CSS, JavaScriptなど) | 5 | 5.56% |
| UI/UXデザイン(リサーチ、情報設計含む) | 4 | 4.44% |
| ブランディング・戦略設計 | 4 | 4.44% |
| 3DCG・モデリング | 3 | 3.33% |
| マネジメント・ディレクション | 1 | 1.11% |
| 特にない | 0 | 0.00% |
| その他 | 1 | 1.11% |
| 90 | 100.00% |

デザイナーが最近習得したスキルとして、回答者の45.56%が「AI関連スキル」と回答しており、他のスキルを大きく引き離す圧倒的1位となりました。
この結果は、画像生成AIやデザインAIツールの普及により、制作プロセスそのものが大きく変化している現状を反映していると推察されます。
さらに、AIはSNSやYouTubeなどオンライン上の情報で身に着けやすいことも急速に浸透している理由であると考えられます。
いまやAIは一部の先進デザイナーだけが扱う特別な技術ではなく、「デザイナーとしてアップデートしておくべきスキル」へと位置づけが変わりつつあります。
また、記述式回答からは、AIを「効率化のためのツール」と捉えるデザイナーが増えていることが読み取れます。

AIを活用してデザイン業務の効率を劇的に上げることで、時間的な余裕を作り出し、その余裕をクライアントのビジネス成果に直結するマーケティング戦略の立案に充てたい。

生成AIや自動化ツールを活用して効率よく制作を進めるスキルも身につけたいです。

AI生成を活用してラフ案を素早く作ったり、アイデア出しの効率を上げる方法を研究中です。最終的には、AIをツールとしてうまく使いこなし、人の感性を生かしたデザインに落とし込む力を磨きたいと思っています。
これらの声から分かるのは、「AIで作業を置き換える」のではなく、AIで時間を生み、その時間を“より価値の高い仕事”に振り向けたいという意識が広がっていることです。
デザイナーが本来注力すべきクリエイティブな領域に時間を回すための手段として、AI活用が定着しつつあると推察されます。
動画・3D・コーディングは市場価値に比べてやや低い傾向
アンケートでは、動画編集(10%)、コーディング(5.56%)、3DCG(3.33%)といった市場価値の高いスキル領域にもかかわらず、習得率は総じて低いという結果が示されました。
実際、AIスキルが急速に普及した影響で、まずは「日々の制作を時短すること」が優先され、結果として動画・3D・コーディングのような学習コストの高いスキルは後回しになりやすい状況が推察されます。
AI活用により生まれた時間を自己投資に充てるデザイナーが増えれば、高度スキルの習得が進む可能性も考えられます。
【質問③】スキルアップのために今後、学びたい・強化したいスキルを教えてください。
選択肢
- 動画・モーション制作
- マーケティング・SNS運用
- AIツール活用デザイン基礎(レイアウト・色彩・タイポグラフィなど)
- 3D/CGUI/UX設計
- ディレクション・マネジメント
- ライティング・コピー
- その他
「動画・モーション制作」「マーケティング・SNS運用」が0.68%差とほぼ同率
| スキルアップのために今後、学びたい・強化したいスキルを教えてください。 | 人数 | 回答 |
| 動画・モーション制作 | 27 | 18.49% |
| マーケティング・SNS運用 | 26 | 17.81% |
| AIツール活用 | 25 | 17.12% |
| デザイン基礎(レイアウト・色彩・タイポグラフィなど) | 23 | 15.75% |
| 3D/CG | 15 | 10.27% |
| UI/UX設計 | 14 | 9.59% |
| ディレクション・マネジメント | 8 | 5.48% |
| ライティング・コピー | 6 | 4.11% |
| その他 | 2 | 1.37% |
| 146 | 100.00% |

今後、習得・強化したいスキルとして「動画・モーション(18.49%)」が最も高いニーズを集める一方で、「マーケティング・SNS運用(17.81%)」もわずか0.68ポイント差と、ほぼ同水準の結果となりました。
動画・モーション制作の需要が高まっている背景には、ショート動画の普及をはじめとした企業の「動画クリエイティブ需要」の拡大が挙げられます。
グラフィック中心の表現から、モーションを伴うクリエイティブへ移行しつつあり、デザイナーのスキルシフトが進んでいると推察されます。
一方、マーケティング・SNS運用が動画と同等の支持を得た理由として、近年のデザイナー評価軸において、CV・PVなど“成果への貢献度”がより重視されていることが考えられます。
企業側は、単にビジュアルを作れるだけでなく、施策全体を理解し、成果につながるデザインを実現できる“マーケ思考のあるデザイナー”が求められると推察されます。
実際に、記述回答からも成果への意識が高いことが読み取れます。

デザインとマーケティングの掛け算スキルを伸ばしたいと考えています。デザイナーとしてビジュアルを作れるだけでなく、成果に直結するデザインを作れるようになることが、今後ますます重要になると感じています。特にLP制作やSNS運用など、マーケティング戦略の理解がデザインの質に大きく影響するため、デザインの表現力×マーケ思考によって、クライアントの成果により深く貢献できるスキルセットを身につけたいと思っています。

デザイン×マーケティングのスキルを伸ばしたいと考えています。デザインだけでなく、ユーザー心理や市場動向を理解した上で制作できる力があると、より成果につながるデザインが作れると思います。
これらの声から、デザイナー自身も“成果に強い人材”を目指し始めている傾向が明確になりました。
「デザイン基礎」が意外にも4位!AI時代だからこその「基礎への回帰の傾向」
今後、習得・強化したいスキルとして「デザイン基礎(レイアウト・色彩・タイポ)」が15.75%で全体の4位という結果となりました。
この要因として生成AIやCanvaなどの普及により「誰でもそれっぽいデザイン」が作れるようになった今、プロとして差別化するために本質的なデザイン理論の重要性を再認識している層が厚いと推察されます。
また、デザイン以外の付加価値をつけるうえで、Web・UI・動画など幅広く対応するためのベーススキルとしてデザイン基礎が求められると考えられます。
3D(10.27%)・UI/UX(9.59%)は中長期的に伸びる領域
3D(10.27%)とUI/UX(9.59%)が“現在の強み”としては上位に入らなかったものの、「今後伸ばしたいスキル」では確かな支持を集める結果となりました。
この背景にはSNS広告・ゲーム・プロダクト分野の3D需要や、企業のUX改善ニーズの高まりなど今後のデザイン需要を読み取った回答と推察されます。
いずれもアンケートにおいては現時点でスキル保有者が少ないため、中長期的なキャリア価値が高い伸びしろのある領域といえるでしょう。
【質問④】スキルアップのために、現在(または直近で)どのような方法で学習していますか?
選択肢
- 独学(書籍、YouTubeなど)
- オンライン学習サイト(Udemy、Schooなど)
- SNS(X, Instagram, Noteなど)での情報収集・発信
- 現場での実践(OJT、新しい業務への挑戦)]
- メンターや知人から学ぶ
- デザインスクール・専門学校(オンライン含む)
- 社内研修・勉強会社外のセミナー・ウェビナー
- オンラインサロン・コミュニティ
- 特に学習していない
- その他
学習方法のトップは「独学(34.25%)」!個人主導の学習が主流に
| スキルアップのために、現在(または直近で)どのような方法で学習していますか? | 人数 | 回答 |
| 独学(書籍、YouTubeなど) | 50 | 34.25% |
| オンライン学習サイト(Udemy、Schooなど) | 22 | 15.07% |
| SNS(X, Instagram, Noteなど)での情報収集・発信 | 18 | 12.33% |
| 現場での実践(OJT、新しい業務への挑戦) | 17 | 11.64% |
| メンターや知人から学ぶ | 12 | 8.22% |
| デザインスクール・専門学校(オンライン含む) | 11 | 7.53% |
| 社内研修・勉強会 | 8 | 5.48% |
| 社外のセミナー・ウェビナー | 6 | 4.11% |
| オンラインサロン・コミュニティ | 2 | 1.37% |
| 特に学習していない | 0 | 0.00% |
| その他 | 0 | 0.00% |
| 146 | 100.00% |

スキルアップのための学習方法として最も多く選ばれたのは 独学(34.25%) で、約3人に1人が自己主導の学び方を選択している結果となりました。
さらに、その学習方法を選んだ理由を調査したところ、以下の結果が得られました。
| なぜ、その手段で学習をしているのかを教えてください。 | 人数 | 回答 |
| 自分のペースで進められるから | 53 | 31.36% |
| 時間や場所の制約がないから | 35 | 20.71% |
| 費用がかからない/安価だから | 31 | 18.34% |
| 最新の・実践的な情報(スキル)が得られるから | 21 | 12.43% |
| 講師や専門家に直接質問・相談できるから | 9 | 5.33% |
| 体系的に・効率的に学べるから | 8 | 4.73% |
| 強制力があり、挫折しにくいから | 7 | 4.14% |
| 人脈やデザイナー仲間とのつながりができるから | 4 | 2.37% |
| その他 | 1 | 0.59% |
| 169 | 100.00% |

回答からは、「自分のペースで進められる」「時間や場所の制約がない」といった柔軟性に関する項目や、「費用がかからない/安価」といったコスト面が特に支持されていることが分かります。
これらの傾向から、独学が多く選ばれた理由としては、「柔軟性・コスト」といった価値が合わさった学習方法であるからであると推察されます。
オンライン学習サイト(15.07%)が2位|体系的に学びたい層が一定数存在
学習方法として、オンライン学習サイトが15.07%と、独学に次いで2番目に多い結果となりました。
この背景には、独学だけではカバーしきれない内容を、体系的かつ計画的に学びたい層が一定数存在していることが考えられます。
学習方法を選んだ理由として「時間や場所の柔軟性」「コスト面」が重視されていたことを踏まえると、受講料が高く通学の負担も大きいオフラインスクールよりも、オンライン学習サイトに票が集まったと推察されます。
【質問⑤】デザイナーが抱える“学習のリアルな悩み”を調査
記述式回答にてスキルアップや学習に関する悩み・課題を調査したところ、以下の回答が多い傾向がありました。
情報過多・AI進化のスピードに追いつけない

新しいツールやトレンドの変化が早く、情報を追いかけるだけでも大変で
す。特にAI関連は便利ですが、導入や活用のバランスが難しいと感じます。

デザインの学習は情報が多すぎて、どれを優先すべきか迷うことが多いです。特に新しいツールやAI関連の情報は日々更新されるので、キャッチアップが大変です。体系的に学べる場がもっと増えると助かります。
時間が足りない

デザイナーに必要なスキルを磨く時間がとれないことが多い。

子育て中で家事も育児も仕事もあるので時間がない。学びの時間が中々取れないので時代に取り残されないかが不安。
独学の限界・基礎を学べていないという不安がある

独学だと効率がよくない。

独学中心だと「体系的に学べているのか」という不安もあります。
技術の進歩によるへのキャリアへの不安がある

日々技術や考え方が進歩しているので、常に勉強し続けていないと取り残されてしまうのが不安であり悩みでもあります。

AIの台頭で市場を奪われるかもしれないと思います。現に案件が取りにくい状態です。
コミュニティが不足している

無償で積極的に、デザイナーたちが交流できるようなコミュニティがあったらいいのにと思います。

副業として続ける上で、効率的に学べる教材やコミュニティがもっと増えてほしいと感じます。
実務とのギャップがある

どんなに学んでも、クライアントからは基礎的なものを求められるため、仕事に活かせないことも多く、実践に繋がらない。
デザイナーの学習は、会社や組織が体系的に育成してくれるというよりも、自主性が求められる場面が多いといえます。
そのため、「効率的・体系的に学べない」「相談できる環境がない」といった状況が成長スピードの向上を阻んでいると考えられます。
【質問⑥】スキルアップのために、1週間あたり平均でどのくらいの時間を投資していますか?
選択肢
- ほとんど時間をかけていない(0時間)
- 1時間未満
- 1時間~3時間未満
- 3時間~5時間未満
- 5時間~10時間未満
- 10時間以上
“週1〜5時間”が約70%を占める|無理のない負荷で継続型の学習が主流
| スキルアップのために、1週間あたり平均でどのくらいの時間を投資していますか? | 人数 | 回答 |
| ほとんど時間をかけていない(0時間) | 3 | 4.00% |
| 1時間未満 | 9 | 12.00% |
| 1時間~3時間未満 | 26 | 34.67% |
| 3時間~5時間未満 | 26 | 34.67% |
| 5時間~10時間未満 | 11 | 14.67% |
| 10時間以上 | 0 | 0.00% |
| 75 | 100.00% |

スキルアップのために、1週間あたりどれくらい学習時間を確保しているのかを調査したところ、約7割(69.34%)が「週1〜5時間未満」に集中していることが分かります。
- 1〜3時間:34.67%
- 3〜5時間:34.67%
長時間の学習は行われておらず、無理のない範囲で行う“継続型の学習”が主流となっていると考えられます。
その背景として、YouTube・SNS・オンライン学習など、短時間で効率よく学べる教材が増えている点が強く影響していると考えられます。
一方で、記述式回答では以下の理由から「まとまった学習時間が取れない」という声も多く見受けられました。
- 子育て・家事をしながらだと時間に制限がある
- 平常の業務に追われている
これらを総合すると、デザイナーの学習は「短時間でも続けられること」が重要視されており、無理なく学べる環境や教材へのニーズが高まると考えられます。
【質問⑦】スキルアップのために、1ヶ月あたり平均でどのくらいの金額を投資していますか?
選択肢
- ほとんど投資していない(0円)
- 1円~3,000円未満
- 3,000円~10,000円未満
- 10,000円~30,000円未満
- 30,000円~50,000円未満
- 50,000円以上
【実態】8割以上が「月10,000円未満」!学習の「サブスク化」が進んでいる
| スキルアップのために、1ヶ月あたり平均でどのくらいの金額を投資していますか? | 人数 | 回答 |
| ほとんど投資していない(0円) | 18 | 24.00% |
| 1円~3,000円未満 | 22 | 29.33% |
| 3,000円~10,000円未満 | 22 | 29.33% |
| 10,000円~30,000円未満 | 11 | 14.67% |
| 30,000円~50,000円未満 | 1 | 1.33% |
| 50,000円以上 | 1 | 1.33% |
| 75 | 100.00% |

アンケートによると、デザイナーの8割以上(82.66%)が学習費用を月10,000円未満に抑えていることが明らかになりました。
内訳
- 0円:24.00%
- 1円~3,000円:29.33%
- 3,000円~10,000円:29.33%
「数十万円のスクールに通う」というよりも、必要な時に必要な分だけ支払う 「都度課金」や「サブスク感覚でスキルを買う」 スタイルが多いことがうかがえます。
また、4人に1人が「0円」でスキルアップをしている点も注目すべきポイントです。
これは、学習方法としてYouTubeやSNSが上位に入っていたこととも強く関連していると推察されます。
無料で情報を得られる環境が整ったことで、コストをかけずに学ぶという選択肢が現実的になっていると考えられます。
【質問⑧】あなたがスキルアップ(学習)を続けるモチベーションや理由は何ですか?
選択肢
- 収入(単価・給与)を上げるため
- 自分のデザインの幅を広げたい・品質を高めたいから
- 将来のキャリアや独立・転職のため仕事の幅を広げたいから(マーケ・動画・AIなど)
- 新しいデザインや技術が好きだから
- クライアントの期待に、より高いレベルで応えたいから
- 市場の変化(AIの台頭など)に取り残されないため
- 社内での評価を上げるため
- 周囲のデザイナーが学んでいるから(危機感)
- その他
「収入UP」と「デザインの幅・品質向上」が19.46%と同率1位
あなたがスキルアップ(学習)を続けるモチベーションや理由は何ですか? | 人数 | 回答 |
| 収入(単価・給与)を上げるため | 36 | 19.46% |
| 自分のデザインの幅を広げたい・品質を高めたいから | 36 | 19.46% |
| 将来のキャリアや独立・転職のため | 35 | 18.92% |
| 仕事の幅を広げたいから(マーケ・動画・AIなど) | 19 | 10.27% |
| 新しいデザインや技術が好きだから | 17 | 9.19% |
| クライアントの期待に、より高いレベルで応えたいから | 15 | 8.11% |
| 市場の変化(AIの台頭など)に取り残されないため | 14 | 7.57% |
| 社内での評価を上げるため | 9 | 4.86% |
| 周囲のデザイナーが学んでいるから(危機感) | 2 | 1.08% |
| その他 | 2 | 1.08% |
| 185 | 100.00% |

デザイナーがスキルアップを続けるモチベーションとして、「収入(単価・給与)を上げるため 」「自分のデザインの幅を広げたい・品質を高めたいから 」が19.46%と同率1位となりました。
この結果から、デザイナーの学習動機は大きく “経済合理性”と“創造性への意欲”の二軸で構成されていることが分かります。
「技術が上がれば、そのまま収入UPに直結する」
「収入が上がれば、自由に作品に取り組む余裕が生まれる」
といった循環から収入向上とスキル向上の両方を強いモチベーションにしていると考えられます。
また、「将来のキャリア・独立・転職のため(18.92%)」もほぼ同率で続き、スキルアップがそのまま将来の選択肢やキャリアの安全性に直結するという、シビアな認識がうかがえます。
まとめ
今回の調査から、デザイナーは AIを急速に味方につけ、限られた予算と浮いた時間を活用しながら、次なる武器である「動画」や「マーケティング」へ積極的に学習領域を広げていることが明らかになりました。
学習方法としては、YouTubeやSNSを活用した独学志向が強い一方で、記述式回答では「体系的な知識が身についているか不安」「独学では限界を感じる」といった声も一定数見られました。
このことから、独学のメリットを享受しつつも、体系的な学びや相談できる環境を求めている層が存在していると言えます。

今後、デザイナーが市場価値を高め続けるためには、個人の努力だけでなく、学びの質とつながりを強化する仕組みが求められると考えられます。
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