現役デザイナーにアンケート!やりがいや不満のリアルな声を調査
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現役デザイナーにアンケート!やりがいや不満のリアルな声を調査

Sayoko

Sayoko

2025.04.04

株式会社デザポケは、グラフィックデザインを中心に、広告、印刷・製造、WEB、企業ブランディングなどでお客様のお悩み解決を目指すクリエイティブ会社です。

これまでの豊富なアイディアや経験を活かし、クライアントのビジネス課題解決のためのサービスを展開しています。

Web・広告デザイナーには、クリエイティブ技術だけではなく、最新ツールの技術やマーケティング、トレンドの理解など、様々な知識が必要です。

この記事では…

web・広告デザイナーの現状への理解を深めるために、現役Web・広告デザイナーに「出身背景、学習方法、現在の満足度」に焦点を当てた総合的なアンケート調査を実施&分析しました。

Web、広告デザイナーの経歴・考え方に関するアンケート結果

【調査概要】

  • 調査方法:インターネット調査(X、DM、社内連絡網、Webアンケートを利用)
  • 調査期間:2025年3月18日(火)~3月31日(月)
  • 調査対象:現役広告・ウェブデザイナー
  • 回答数:62人(設問によって異なる)

Q1.出身学校(最終学歴)を教えてください。

その他(芸術以外)の大学・大学院46.8%(29名)
芸術系の専門学校・短大・高校21%(13名)
芸術大学・大学院19.4%(12名)
その他(芸術以外)の専門学校・短大・高校12.9%(8名)

現役のウェブ&広告デザイナーの出身学校は、芸術関連の学校卒業者が全体の40.2%を占めているのに対し、その他の学校卒業者が59.7%と多数派です。

調査の結果、学生時代に芸術関連の学校を卒業していない方々の方が、現役のウェブ・広告デザイナーの職種に就いているということがわかります。

今回の集計結果から、ウェブ・広告デザイナーのキャリアが特定のバックグラウンドに限定されたものではなく、多彩な学歴からアクセスが可能だと推察されます。

さらに、大学だけでなく専門学校や短大、さらには高校からもWebデザイナーとして活躍している人がいることは、Webデザインが実務的なスキルを重視する分野であることを反映しています。

Q2.デザインを学んだ主な方法は?

職場での実務37.1%(23名)
学校での授業32.3%(20名)
独学17.7%(11名)
オンラインスクール12.9%(8名)

職場での実務でデザインを学んだという人は、学校での授業で学んだという人と大体同じくらいの比率であることがわかりました。

この結果は、ウェブ・広告のデザインという分野が、学校で学ぶ基礎理論や基礎知識と、職場での実践的な経験、どちらも重要であるということを示しています。

これは、デザイン系の学校を卒業していなくても、他の分野から広告デザインに転身したり、実務経験を通してデザイナーとして活躍できる可能性を示しています。

一方で、即戦力となる人材を求める企業が多いとは言うものの、教育機関で基礎を学んだ人材も評価していると考えられます。

また、学校教育で学ぶ内容と、現場で求められるスキルとの間にギャップがある可能性を示唆しています。

学校教育だけでなく、実務を通して常に学び続ける姿勢が、ウェブ・広告デザイナーとして成長するために重要であることを示していると考えられます。

Q3.デザインを始めたきっかけは?

デザインへの興味41.9%(26名)
趣味の延長30.6%(19名)
仕事で必要に迫られて24.2%(15名)
成り行き1.6%(1名)
いつかフリーで仕事がしたい1.6%(1名)

デザインへの興味が最も大きな動機である一方で、趣味や仕事上の必要性など、様々なきっかけでデザインを始めている人がいることがわかります。

デザインを始めるきっかけは、特定の要因に偏っておらず、多様な背景を持つ人がデザインに関わっていることを示しています。

成り行きや将来的な目標など、少数派の動機も存在し、デザインへの関わり方が多様であることが伺えます。

Q3で「デザインへの興味」を選んだ人を対象に、どんなジャンルがきっかけだったのか?を質問したところ、26名の方から以下のような回答が得られました。

  • ポスター:7名
  • チラシ広告:3名
  • 建築物:1名
  • ホームページ:1名
  • 親が印刷会社を経営していたため:1名

現役ウェブ・広告デザイナーの方々のデザインへの興味の入り口は「チラシ」であるという回答が最も多い結果となりました。

視覚的な訴求力の高いポスターデザインが、デザインへの興味を喚起する力を持ち、身近な広告媒体が選んだ職種に大きな影響を与えたことが考えられます。

Q4.デザインで1番重要なことは?

デザインのスキル・センス47.5%(29名)
コミュニケーション能力24.6%(15名)
広告業界のトレンドの理解9.8%(6名)
UI・UXデザインの理解6.5%(4名)
デザインソフトウェアを使用するスキル4.9%(3名)
感情に訴え動かすこと1.6%(1名)
読解力1.6%(1名)
成果物でクライアントの利益に貢献できるか1.6%(1名)
本質を見抜く能力1.6%(1名)

デザインスキル・センスが最も重要視されている一方で、コミュニケーション能力やUI・UXデザインの理解など、デザイン以外の能力も重要であると考えている人が多いようでした。

Web・広告デザイナーは、美的センスだけでなく、技術力、コミュニケーション能力、ビジネス感覚など、幅広い能力が求められる職業であることと現役の方々は感じているようです。

Q5.広告・WEBデザイナーとして最も満足している点は?

やりがいがある47.5%(29名)
柔軟な働き方ができる39.3%(24名)
職場の人間関係4.9%(3名)
収入面3.2%(2名)
正解がないこと1.6%(1名)

仕事のやりがいや柔軟な働き方が結果の大半を締め、広告・Webデザイナーにとって重要なモチベーションとなっていることがわかります。

職場の人間関係や収入面は、やりがいを感じる要因としては比較的低い割合です。

Web・広告デザイナーは、クリエイティブな活動を通してやりがいを感じやすく、また働き方の自由度を重視する傾向があることが考えられます。

Q6.広告・WEBデザイナーとして最も不満な点は?

長時間労働と納期に追われるストレス40%(24名)
クライアントの要求への対応26.7%(16名)
デザインの完成への不満とプレッシャー26.7%(16名)
チーム内でのコミュニケーション1.6%(1名)
制作料が低いこと1.6%(1名)
意図のない修正1.6%(1名)

長時間労働と納期に追われるストレスが最も多い回答であり、長時間労働と納期が広告・Webデザイナーにとって大きなストレス要因であることがわかります。

一方でクライアントの要求への対応、デザインへの完成への不満とプレッシャーがWebデザイナーにとって大きなストレス要因となっています。

デザイン業界は、労働環境の改善が求められる状況が傾向として認められます。

Q7.広告・WEBデザイナーとして、現在の収入についてどうお考えですか?

やや満足している42.6%(26名)
満足している18%(11名)
やや不満16.4%(10名)
どちらでもない13.1%(8名)
不満9.8%(6名)

収入に対して、満足している層とやや満足している層を合わせると、全体の60%以上を占めており、比較的ポジティブな傾向が見られます。

一方で、やや不満と不満を合わせると、25%を超える人が収入に不満を感じていることもわかります。

広告・Webデザイナーの収入は、業界や企業、個人のスキルや経験によって大きく異なる可能性がある。

デザイン業界では、収入面での格差が存在する可能性があることがうかがえます。

Q8.広告・WEBデザイナーとして、現在の勤務時間についてどうお考えですか?

やや満足している48.6%(30名)
どちらでもない17.7%(11名)
満足している16.1%(10名)
やや不満14.5%(9名)
不満3.1%(2名)

勤務時間に対して、満足している層とやや満足している層を合わせると、全体の60%以上を占めており、比較的ポジティブな傾向が見られます。

勤務時間は、業界や企業、個人の働き方によって大きく異なる可能性があるようです。

Q9.現在の会社に入社した理由を教えてください。

現在の会社を選んだ理由は、主に4つの要因である傾向がみられました。

仕事内容・成長

  • 関わったことがない仕事に携わったり新しい挑戦ができると感じたから
  • 幅広いデザインに対応しているから
  • 社員全員のデザインスキルが高く、自身のスキル向上に繋がると思ったため
  • さまざまな案件のウェブデザイナーに関わることができそうだと思ったから
  • 成長できる環境と、自分のスキルを活かせる仕事だったから
  • キャリアアップ出来る環境があると思ったため
  • 自分のスキルやクリエイティブなアイデアを活かせる仕事をしたかったため。また、会社のビジョンや文化に共感し、チームでの協力や成長の機会が多いと感じたから。特に、広告やウェブデザインの分野で新しい挑戦ができる環境が整っていると感じ、入社を決めた。
  • デザインの仕事をしたかったので
  • デザイン以外の自分が好きなものに関わることができるから
  • 趣味を仕事にしたいから

会社の魅力・社風

  • 会社の経営方針に共感し、社風も自分にマッチしていると感じたため
  • お声がけいただいたから
  • 数字だけでなく、頑張る人を評価する社風があるから
  • 社会に貢献できると感じたため
  • 会社の方向性とスタイルに共感したため
  • 人間関係が良さそうだったから
  • 有名なデザインを作成していたから
  • やりたいことと企業理念が一致したから
  • DTPの知識が浅く経験が少なかったため、現在の会社で学べると思ったから

働き方・待遇

  • 働き方が魅力的だった
  • 仕事の時間とプライベートな時間を自分でコントロールできるため
  • 自分の興味があるジャンルだったこと、残業時間が少なく福利厚生がしっかりしている
  • 柔軟な働き方と成果報酬面で魅力だったから
  • 在宅勤務できることが魅力的だったから
  • 待遇面が前職より良い点

経緯

  • 自分で創業した為
  • 信頼できる方からのリファラル採用で、自身の経験が活かせると感じたため
  • 地域に貢献できる広告会社を探していたため
  • ご縁があったため
  • 流れで
  • 就活をしていて内定をもらったから
  • 第一志望であったから
  • 就職試験に受かった
  • 新卒で内定をもらえたのがそこだけだったから
  • 転職できたのですが、それまでの自分の経験を活かすことができそうだったから
  • 知人からの紹介

Webデザイナーは、仕事内容への期待、会社の理念や社風への共感、キャリアアップとスキルアップ、待遇面と働きやすさなど、様々な要素を総合的に考慮して就職先を選んでいることがわかります。

特に、創造性を発揮できる仕事内容、成長できる環境、共感できる価値観を持つ会社を重視する傾向が強いです。

働き方の多様化に対応できる柔軟な勤務体系も、デザイナーにとって魅力的な要素となっています。

Q10.広告・WEBデザイナーに向いているのはどんな人だと思いますか?

現役のウェブ・広告デザイナーの方々がデザイナー職に向いていると考える要素は、主に4つの要因である傾向がみられました。

デザインスキル・センス

  • 広告やデザインが好きな人
  • 様々なもの(服・雑貨・インテリア・エクステリア・車 など)の見た目にこだわれる人、様々なデザインを見る人
  • センスのある人
  • 創造力が豊かで、細部にこだわりがある人
  • 独創性のある人
  • デザイン=販促力 を考えられる人
  • 想像力がある人です
  • 妄想が好きな人
  • 創造的な仕事が好きな方
  • デザインするのが楽しいと思えるような人
  • 抽象的な注文でもきちんと具体化できる方

業務遂行能力・特性

  • ものづくりが苦ではない人
  • 自身の仕事を最後までやり遂げられる人
  • 根性のある人、新しい情報に敏感な人、細かい作業に耐えれる人
  • 諦めず、粘り強くデザインを追求できる人
  • 集中力がありコミュニケーションがとれる人
  • 地道に作業を出来る方
  • 継続できる人
  • 1つの物事に集中できる人
  • 努力家
  • コツコツ仕事できる人
  • 効率的な作業ができる人が向いていると思う
  • 数字を追うのが好きな人

コミュニケーション能力

  • クライアントのご要望を正しくくみ取り、その上でプラスαの提案ができる力のある人
  • 顧客の要望の汲み取り力がある人
  • クライアントとのやりとりでは発想力とそれを伝えることができる人。実務的なところは忍耐力がある人。
  • コミュニケーション能力が高くて、クライアントの要望を的確に理解し、デザインに反映できる人
  • クライアントの要求にしっかり答えられる人
  • 人の話がきちんと聞ける人
  • 人とコミュニケーションが取れる人

思考力・柔軟性

  • 柔軟な思考があり多角的な視点で物事を見れる人
  • 柔軟性のある、多様性な方
  • 常に新しいトレンドや技術に敏感で、柔軟な思考が求められるため、好奇心旺盛で学び続ける姿勢を持っている人が向いていると思う
  • 直感と理詰めの考え方のバランスが良い人
  • 気づける人

責任感・意欲

  • 責任感を持っていて向上心のある人
  • 自分の頭の中で思い描いたものを形にしたい人
  • 常に自分を高めたいと思い、満足して慢心することがない人
  • 好奇心旺盛な人
  • 積極性がある人

まとめ

今回の調査では、現役のウェブ・広告デザイナーは仕事に対してやりがいを感じつつも、長時間労働と納期に追われるストレスが大きなストレス要因であることがわかりました。

調査の結果を分析すると、Webデザイナーにはデザインスキルだけでなく、コミュニケーション能力、業務遂行能力、柔軟性、そして仕事への情熱など、多岐にわたる能力や資質が求められている傾向が見受けられました。

創造性と論理的思考、そして変化への対応力など、様々な要素をバランス良く兼ね備えた人材が、Web・広告デザイナーとして成功しやすいと考えられます

★本記事を引用する際には必ず以下の形式での記載をお願い致します。
「引用:株式会社デザポケ (https://deza-poke.com/)」

■会社概要

商号株式会社デザポケ(英字 DezaPoke Inc.)
代表権代表取締役 髙橋篤史
設立2021年1月4日
資本金3,000万円
社員数19名(2025年4月現在)
所在地[本社]
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町一丁目10番2号
ATELIER YOURS小川町
活動拠点[デザポケ仙台]
〒980-0803 宮城県仙台市青葉区国分町1丁目4-9
[デザポケ四ツ谷CreativeRoom]
〒160-0011 東京都新宿区若葉1-6-1
企業URLhttps://deza-poke.com/

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