
デザインアイデアの出し方&発想を広げるための問題解決方法と参考書
「ゼロからアイデアを生み出さなきゃ」と焦ったこと、ありませんか?
でも実際の仕事では、完全にゼロから考えるよりも、“既存のものをどう活かすか”が求められることのほうが多いと感じています。
目次
デザインアイデアの出し方
デザインのアイデアは経験から生まれる
特に広告デザインでは、企業や商品の「らしさ」を伝えながら、ターゲットの心を動かす表現を考える必要があります
そう考えると、「ひらめき」を待つよりも、参考にしながら組み立てる方がずっと現実的な方法だと気付きます。
デザインのアイデアを参考書から学ぶ
■参考書を見るようになったきっかけ 〜若手時代の話〜
私は広告業界に入って約13年。
最初の7年間は食品、スポーツ用品、家電など流通系のデザインを担当し、その後はスポーツスクール・塾・採用関連などの分野に携わってきました。
最初に入社したのは、地元・福島県の広告会社。デザインの短大を卒業したばかりで、IllustratorやPhotoshopもようやく使えるようになった程度のスキルでした。
いきなり食品の流通チラシ制作を任され、当初の仕事は「決められたフォーマットに沿って作る→即提出・納品」の繰り返し。
マニュアルや過去のデザインを参考にしながら進める業務だったので、深く考えずにひたすら手を動かす日々でした。
でも、時々OPENチラシ のような自由度の高い案件が入ってくると、突然「自分で考えて」と言われて戸惑うことがありました。
そんなとき、先輩に「過去のデザインや参考書を見ながら作るといいよ」と言われたのですが…
・どこをどう参考にしたらいいのか?
・構成をそのまま真似していいのか?
・著作権的に問題はないのか?
誰も詳しく教えてくれず、結局「これはアリなのか?」と迷いながら、自己流で試行錯誤するしかない状況でした。
今思えばこのときの私は、
「銃を渡されたのに、弾の込め方も撃ち方も知らない兵士」 みたいなものだったなと(笑)。
もっと積極的に質問すべきだったとも思いますが、当時は「何をどう聞けばいいのか」すら分かっていませんでした。
■参考書の使い方を学んだ、しごきの時代

その後、群馬県に移り、引き続き流通系のデザインを担当することに。
そこで出会ったのが、デザイン歴20年以上のディレクターでした。
仕事に対する責任感が強く、今まで出会った中で一番厳しい人。
「自分で考えてデザインしたい? でも、お前はまだ経験が足りないんだから、まずは真似して覚えろ」
「俺だって20年以上やってるけど、参考書を見ながら作ることはあるぞ?」
「自分のデザインが良いと思ってるの?」
「ダメ、やり直し × 20」
「またやり直し…?」と思うことも多かったですが、このディレクターから 「参考書をどう活かすか」 を初めて教わりました。
単に真似るのではなく、
・レイアウトの組み方
・余白のバランス
・文字の使い方
・視線の流れ
こうした要素を分析しながら、「なぜこのデザインが効果的なのか?」を考える習慣をつけることの重要性を学びました。
もちろん、今でも学ぶことは尽きません。
経験を重ねる中で、「自分の引き出しが増えたな」と思うこともありますが、「まだまだ知らないことがある」と思うことのほうが多いのが正直なところです。
デザインの発想力を鍛えるための参考書
ここからは、デザインに関して今でも「これは読んでよかった」と思う本を紹介します。

『発想筋トレ』—— アイデアの引き出しを増やすトレーニング
実際にデザインをする上で、「発想の幅を広げる」ことはとても重要です。
この本には、日常の中でアイデアを引き出すコツがたくさん載っています。
例えば 「このデザインはなぜ目を引くのか?」 と考える視点を持つだけでも、
普段のデザインの見方が変わります。
特に広告デザインは、ただ美しく作るだけではなく、
・誰に伝えるデザインなのか?
・どのように行動を促すのか?
を意識することが重要です。この本を読むと、その考え方が身につきます。
『センスは知識からはじまる』—— デザインは経験の積み重ね
ちなみに、「センスがないからデザインができない」と思っている人は多いですが、実はデザインセンスって“知識と経験の積み重ね”なんですよね。
この本では、「センスのあるデザインとは何か?」を体系的に学ぶことができます。
広告デザインは「おしゃれなデザイン」ではなく、ターゲットに響くデザイン を作ることが目的。
だからこそ、いろんな事例を分析して、「どんな要素が効果的なのか?」という視点を持つことが大切です。
参考を「インプット」で終わらせないために

しかし、本を読んでも、ただ「いいデザインだな〜」と思うだけでは意味がありません。
・参考デザインの中から「使えそうな要素」をピックアップして、実際の案件で試してみる。
・「なぜこのデザインが成功しているのか?」を言語化する習慣をつける。
・1つの案件に対して、複数のデザインパターンを考えてみる。
実際にこうした工夫を続けることで、デザインの引き出しが増え、実践で活かせるようになります。
デザインに行き詰まったら、まずは「ゼロから考えなきゃ」という思い込みを手放してみるのも一つの手です。
私自身、まだまだ学びながら仕事をしている身ですが、もし「デザインのアイデアに悩んでいる」なら、まずは一冊、参考書を手に取ってみてください。
そこから、新しい発想のきっかけが生まれるかもしれません。